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不動産レポート



不動産投資信託と投資家

アメリカのREITは、47%が個人投資家、40%が投資信託からの出資で成り立っている。アメリカには200社以上のREITがあり、それを選別して投資するREIT専門の投資信託があるが、それらの投資信託に出資するのは基本的に個人投資家である。つまり、REITへの投資の8?9割方は個人投資家からの資金ということになる。

 なぜこれほど個人投資家がREITに投資するかというと、間接的にせよリーズナブルに不動産に投資できるからだ。そして、不動産という資産は、そもそもミドルリスク・ミドルリターンという特性がある(図11)。
各投資商品の投資性向


 日本の地価は、91年まで常に上がり続け、それ以降基本的に常に下がり続けている。地価を見ればすごく不安定な資産のように思われる。しかし、不動産賃貸業としては、優良物件であれば、そこそこ安定して収益を上げている。これを運用対象とすれば、J-REITは、安定して配当のできる投資商品となる。 「そもそも賃貸オフィスビルは、それ自体がポートフォリオになっています」と前出・塩本氏は賃貸不動産の特性を語る。「例えば、あるメーカーで製造している製品が非常に売れて儲かっていても、5年後その製品が同じように利益を出し続けているかは分かりません。事業は特定なものに絞り込めば絞り込むほど、リターンは高くなるがリスクも高くなる特性があるからです。今売れていても、それに取って代わる別の商品が現れたら全く売れなくなってしまうわけです。しかし、賃貸オフィスビルは、あるテナントが退去したとしても、別のテナントを誘致すれば、賃貸料収入はさほど変わることはありません。不動産賃貸業は、リスクとリターンを安定化させる方向に動かせるビジネス。キャッシュフローの安定度は、他のビジネスと比べて非常に高いです」。不動産投資信託は、長期的なスパンで安定的な収益を期待する投資家にとっては、非常に魅力がある、従来なかったカテゴリーの投資商品といえる。

不動産投資信託って何?! 2000年冬季号 |2000年12月21日